12. NRPEアップデートマニュアル
本書はX-MON3系列で、すでにNRPEがインストールされた被監視環境をアップデートするための手順です。
以下のケースで、NRPEのアップデートが必要となります。
X-MON3.7.0以前のバージョンのISOを利用しNRPEを導入している環境に、X-MON3.8.0で新たに追加された「NRPE経由でのログ監視(除外指定あり)」プラグインを利用したい。
X-MON3.10.0以前のバージョンのISOを利用しNRPEを導入している環境に、X-MON3.13.0以降のバージョンから監視を行いたい。
※ 新規追加されたプラグインはRed Hat Enterprise Linux(以下RHEL),CentOSの場合のみ利用可能です。
新規でNRPEの設定を行いたい場合は別マニュアル「 NRPE導入マニュアル 」を参照ください。
基本的なLinuxOSの一般的な操作、用語などについては知識をご理解の上でお読みください。
また、本稼働中のシステムへのアップデート作業は、十分に検証を行ったうえで導入するようにしてください。
いかなるシステムへの影響が発生しても、弊社は責任を負いかねますのでご了承ください。
12.1. NRPEのアップデート
# mkdir /mnt/iso
# mount -t iso9660 -o loop x-mon-3.13.0.x64.iso /mnt/iso
|
作業ディレクトリに移動します。
・RHEL6の場合
# cd /mnt/iso/RPMS/el6 |
・RHEL7の場合
# cd /mnt/iso/RPMS/el7 |
NRPEパッケージをアップデートします。
# rpm -Uvh ./x-mon-nrpe-4.0.2-1.x86_64.rpm |
12.2. ログ監視プラグインのインストール
監視プラグインをインストールします。
# rpm -Uvh ./x-mon-nrpe-custom-plugins-1.0-3.x86_64.rpm |
環境により、上記で必要なパッケージ以外に依存のエラーが表示される事があります。その際はエラーで表示された不足パッケージをインストールしてください。
12.2.1. ログ監視をするためのNRPE設定の変更
x-monユーザのsudo設定とnrpe.cfgを編集します。
12.2.1.1. sudoの設定
visudoコマンドで編集します。
# visudo |
■編集前
Defaults requiretty
~中略~
root ALL=(ALL) ALL
|
■編集後
#Defaults requiretty
~中略~
root ALL=(ALL) ALL
x-mon ALL=(ALL) NOPASSWD:/opt/x-mon/lib/plugins/check_log
x-mon ALL=(ALL) NOPASSWD:/opt/x-mon/lib/plugins/check_log_exclude
|
sudoの設定は以上で終了です。
12.2.1.2. nrpe.cfgの設定
/etc/opt/x-mon/nrpe.cfgを編集します。
# vi /etc/opt/x-mon/nrpe.cfg |
■編集前
command[check_log]=/opt/x-mon/lib/plugins/check_log $ARG1$ |
■編集後
#command[check_log]=/opt/x-mon/lib/plugins/check_log $ARG1$
command[check_log]=/usr/bin/sudo /opt/x-mon/lib/plugins/check_log $ARG1$
command[check_log_exclude]=/usr/bin/sudo /opt/x-mon/lib/plugins/check_log_exclude $ARG1$
|
12.2.2. NRPE設定の反映
設定の編集後、反映のためNRPEを起動します。
・RHEL6の場合
# /etc/init.d/nrpe restart |
再起動後、ステータスの確認を行います。
# /etc/init.d/nrpe status
nrpe (pid 2525) is running...
|
実行中(running)ステータスであれば、正常に起動しています。
・RHEL7の場合
# systemctl restart nrpe |
再起動後、ステータスの確認を行います。
# systemctl status nrpe
~中略~
Active: active (running)
~後略~
|
実行中(running)ステータスであれば、正常に起動しています。