12. VMware監視 設定手順書

12.1. VMwareハードウェア監視

この項では以下のサービス監視用コマンドについて説明します。

  • VMwareハードウェア監視

VMware CIM APIを利用してVMwareサーバのファン回転数、電圧、温度等の監視を行います。情報が取得できない場合はCRITICALを出力します。

サービス監視用コマンドで以下の項目を設定する必要があります。

設定項目

内容

接続アカウント名

VMwareサーバへの接続アカウント名です。

接続パスワード

VMwareサーバへの接続パスワードです。

ベンダー

監視するVMwareサーバのメーカーを指定します。
auto,dell, hp, ibm, intel,unknownのうちいずれかの文字列を指定する必要があります。
メーカーが不明な場合はunknownを指定してください。

タイムアウト(秒)

監視チェックを終了する時間です。

12.1.1. 監視プラグインの結果が「Socket error: [Errno 111] Connection refused」となる場合

ESXiでwbemgetサービスが無効化されている場合、ハードウェア監視の結果が取得できません。
ESXiの管理画面よりコンソールへSSH接続し、以下のコマンドを発行して、wbemgetサービスを有効化してください。

# esxcli system wbem set --enable true

12.2. VMwareホストマシン監視

この項では以下のサービス監視用コマンドについて説明します。

  • VMwareホストCPU使用率監視

  • VMwareホストメモリ使用率監視

VMware vSphere APIを利用してVMwareホストマシンのリソース使用率の監視を行います。リソース使用率がしきい値を超えた場合、警告を出力します。情報が取得できない場合はCRITICALを出力します。

サービス監視用コマンドで以下の項目を設定する必要があります。

設定項目

内容

接続アカウント名

VMwareサーバへの接続アカウント名です。

接続パスワード

VMwareサーバへの接続パスワードです。

WARNINGしきい値(%)

WARNINGを出力するしきい値です。

CRITICALしきい値(%)

CRITICALを出力するしきい値です。

12.3. VMwareゲストマシン監視

 この項では以下のサービス監視用コマンドについて説明します。

  • VMwareゲストCPU使用率監視

  • VMwareゲストディスク使用率監視

  • VMwareゲストメモリ使用率監視

VMware vSphere APIを利用してVMwareゲストマシンのリソース使用率の監視を行います。リソース使用率がしきい値を超えた場合、警告を出力します。情報が取得できない場合はCRITICALを出力します。

サービス監視用コマンドで以下の項目を設定する必要があります。

設定項目

内容

接続アカウント名

VMwareサーバへの接続アカウント名です。

接続パスワード

VMwareサーバへの接続パスワードです。

仮想マシン名

監視を行う仮想マシン名です。

WARNINGしきい値(%)

WARNINGを出力するしきい値です。

CRITICALしきい値(%)

CRITICALを出力するしきい値です。

以下の監視については、監視対象のVMwareゲストマシンにVMware toolsをインストールする必要があります。

  • VMwareゲストディスク使用率監視

12.3.1. 仮想マシン名の確認方法

仮想マシン名はVMware vSphere Clientから以下の赤線枠の箇所で確認を行います。下図の場合では「vm01」、「vm02」等を指定します。

vmware_machine

12.4. VMwareデータストア使用率監視

この項では以下のサービス監視用コマンドについて説明します。

  • VMwareデータストア使用率監視

VMware vSphere APIを利用してVMwareデータストアの使用率の監視を行います。使用率がしきい値を超えた場合、警告を出力します。情報が取得できない場合はCRITICALを出力します。

サービス監視用コマンドで以下の項目を設定する必要があります。

設定項目

内容

接続アカウント名

VMwareサーバへの接続アカウント名です。

接続パスワード

VMwareサーバへの接続パスワードです。

データストア名

監視を行うデータストア名です。

WARNINGしきい値(%)

WARNINGを出力するしきい値です。

CRITICALしきい値(%)

CRITICALを出力するしきい値です。

  • データストア名の確認方法

データストア名はVMware vSphere Clientから以下の赤線枠の箇所で確認を行います。 下図の場合では「datastore1」または「iso」を指定します。

vmware_datastore

12.5. VMware物理NIC監視

この項では以下のサービス監視用コマンドについて説明します。

  • VMware物理NIC送信量監視

  • VMware物理NIC受信量監視

VMware vSphere APIを利用してVMwareホストマシンの物理アダプタの送受信量の監視を行います。送受信量がしきい値を超えた場合、警告を出力します。情報が取得できない場合はCRITICALを出力します。

サービス監視用コマンドで以下の項目を設定する必要があります。

設定項目

内容

接続アカウント名

VMwareサーバへの接続アカウント名です。

接続パスワード

VMwareサーバへの接続パスワードです。

NIC名

監視を行う物理アダプタ名です。

WARNINGしきい値

WARNINGを出力するしきい値です。

CRITICALしきい値

CRITICALを出力するしきい値です。

しきい値単位

しきい値の単位を指定することができます。
bits, kbits, Mbits, Gbits等の単位を指定することができ
送受信ともに、WARNINGしきい値、CRITICALしきい値に適用されます。
  • NIC名の確認方法

NIC名はVMware vSphere Clientから以下の赤線枠の箇所で確認を行います。 下図の場合では「vmnic0」を指定します。

vmware_nic

12.6. VMware仮想スイッチ監視

この項では以下のサービス監視用コマンドについて説明します。

  • VMware仮想スイッチ送信量監視

  • VMware仮想スイッチ受信量監視

VMware vSphere APIを利用してVMware仮想スイッチの送受信量の監視を行います。送受信量がしきい値を超えた場合、警告を出力します。情報が取得できない場合はCRITICALを出力します。

サービス監視用コマンドで以下の項目を設定する必要があります。

設定項目

内容

接続アカウント名

VMwareサーバへの接続アカウント名です。

接続パスワード

VMwareサーバへの接続パスワードです。

仮想スイッチ名

監視を行う仮想スイッチ名です。

WARNINGしきい値

WARNINGを出力するしきい値です。

CRITICALしきい値

CRITICALを出力するしきい値です。

しきい値単位

しきい値の単位を指定することができます。
bits, kbits, Mbits, Gbits等の単位を指定することができ
送受信ともに、WARNINGしきい値、CRITICALしきい値に適用されます。
  • 仮想スイッチ名の確認方法

仮想スイッチ名はVMware vSphere Clientから以下の赤線枠の箇所で確認を行います。 下図の場合では「vSwitch0」を指定します。

vmware_switch

12.7. VMWare監視におけるグラフについて

この項では以下のVMWare監視 グラフについて説明します。

  • VMwareホストCPU使用率監視

  • VMwareホストメモリ使用率監視

  • VMwareデータストア使用率監視

  • VMware物理NIC送信量監視

  • VMware物理NIC受信量監視

  • VMware仮想スイッチ送信量監視

  • VMware仮想スイッチ受信量監視

VMWare監視サービスを登録し、正常に監視が始まると取得した情報よりグラフを生成します。

下図は「VMwareホストCPU使用率監視」のグラフ生成です。

vmware_cpu

グラフは、ゲストOS其々の情報を積み重ねた値を表示します。また、「Host Usage」は全ゲストOSの情報を合算した値を表示します。

※赤枠凡例部分はゲストOSを削除した後も表示されます。ゲストOS名を変更した場合も、変更前のゲストOSは削除されず、変更後のゲストOS名が新たに凡例に追加されます。