19. X-MON エスカレーション設定クイックリファレンス
本書は、 X-MON を使って障害発生時にメールで通知を行えるようにするマニュアルです。
始めて X-MON を使用するユーザが、このリファレンスに従い、障害発生時にメールで通知を行えることを目的とします。
19.1. メール通知の準備について
19.1.1. 通知先の登録方法
障害発生時にメールで通知を行う場合、ユーザを必ず登録する必要があります。
ユーザに紐づくメールアドレスに、障害通知 / 復旧通知メールが送信されます。
X-MON の管理画面左上「管理者メニュー」より「ユーザ管理」を選択します。
ユーザ一覧画面に遷移します。
新たにユーザを登録する場合は「新規作成」ボタンを押します。
既に登録されているユーザに対してメールアドレスの登録を行う場合は「詳細表示」ボタンから「編集」を行ってください。
ユーザ ID などの必須項目を入力し、メール通知を行うために必要な「E-MAILアドレス」、または「携帯モバイル用E-MAILアドレス」項目を入力します。
必要な項目をすべて入力後、「作成」ボタンを押してください。
通知先をグループにまとめる方法 の操作を行わない場合、ここで X-MON を再起動して設定の反映を行ってください。
19.1.2. 通知先をグループにまとめる方法
ユーザを多く登録している場合、グループを作成すると便利です。
グループを作成する場合、「管理者メニュー」の「ユーザグループ管理」を選択します。
ユーザ一グループ一覧画面に遷移します。
新たにユーザグループを登録する場合は「新規作成」ボタンを押します。
既に登録されているユーザグループに対してユーザの登録を行う場合は「詳細表示」ボタンから「編集」を行ってください。
登録画面に遷移すると「ユーザグループ ID」「ユーザグループ名称」「グループに含めるユーザ」の 3 項目を入力する必要があります。
「グループに含めるユーザ」については複数選択が可能です。
移動したいユーザを選択後 (1)、「ドラッグ&ドロップで追加する」ボタンをドラッグし、下側のウィンドウ上でドロップしてください (2, 3)。
入力した情報に誤りが無いことを確認した後、「作成」ボタンを押してください。
完了後 X-MON を再起動し、設定の反映を行ってください。
19.2. エスカレーション設定について
この章では、障害発生時にメール通知を行う方法を説明します。
障害発生をトリガーにメール通知などを行う場合、「エスカレーション設定」を使います。
この「エスカレーション設定」はホストのすべて、サービスのすべて、それぞれに対して、一括で通知設定を登録できます。
例)
・登録されているホストのいずれかに障害が発生した場合、「メール通知」を行う。
・登録されているサービスのいずれかに障害が発生した場合、「警告灯の点灯」を行う。
エスカレーション設定は「管理者メニュー」の「エスカレーション設定」より行います。
19.2.1. エスカレーション設定の登録
「新規作成」ボタンを押し、メール通知設定を行います。
エスカレーション名称に任意の名称を入力し、エスカレーション対象は「すべてのホスト」を選択します。
設定方法で「時間指定」を選択します。
次に実行する内容を作成します。新しい条件の追加の「条件の追加」ボタンを押します。
エスカレーション条件設定画面はポップアップで表示されます。
以下の入力内容に従い設定を入力してください。
項目名 |
内容 |
---|---|
ステータス |
指定した障害ステータス、
または復旧時にエスカレーションを実行します。
|
継続 |
障害が発生してから何分後にコマンドを実行するか指定します。
※ 0 分継続=障害発生時
|
コマンド |
エスカレーションで実行する内容を指定します。「追加」ボタンを
押すことで同時に実行するコマンドを複数指定できます。
|
再通知 |
再度コマンドを実行するタイミングを指定します。 |
メールを設定する場合、以下の設定を推奨します。
以下の設定を行った場合、指定したユーザ、またはユーザグループに対して、以下のようにメールを送信します。
障害発生時に一回
障害ステータスが変化した際に一回
障害復旧時に一回
項目名 |
内容 |
---|---|
ステータス |
DOWN/UNREACHABLE
|
継続 |
0 分
|
コマンド |
メール通知
作成したユーザまたはグループ
|
再通知 |
障害ステータス変化時、復旧時 |
入力が完了したら、ウィンドウ下部の「追加」ボタンを押します。
「選択済みエスカレーション条件」に入力した内容が表示されます。
「作成」ボタンを押し、エスカレーション設定を保存します。
すべてのホストを対象としたメール通知エスカレーション設定が登録されました。
19.2.2. エスカレーション設定の実行テスト
実際にホストに障害が発生した状態で、エスカレーション設定が動作するかどうか確認を行います。
注意
実際にホストが障害状態となり、登録されているエスカレーション設定が動作しますので、設定を確認の上実行してください。
例としてホスト「WEB_SERVER」を障害状態にします。
「監視メニュー」の「ホスト一覧」より、ホスト「WEB_SERVER」を選びます。
ポップアップが開きますので、「詳細画面へ遷移」ボタンをクリックし、ホスト詳細画面に遷移します。
念のため、ホストのパッシブチェック、およびエスカレーションが「有効」となっていることを確認してください (デフォルト有効です)。
ホスト情報画面で「このホストのパッシブチェックの結果を送信」ボタンを押します。
チェック結果のステータスを「DOWN」とし、テストである旨を記載の上「発行」ボタンを押します。
ホストが障害状態となりました。
事前準備で登録したユーザのメールボックスを確認すると、X-MON より障害メールが届いていることが分かります。
以上で、エスカレーション設定の動作確認は完了です。