28. バックアップ・リストアを用いた環境移行マニュアル
28.1. 概要
X-MONのバックアップを取得し、マイナーバージョン以降が同一またはより新しい別環境へリストアする際の手順です。
例:バックアップ元がX-MON4.1.0の場合、リストア先はX-MON4.1.0またはそれ以降のバージョンが対象
また、本手順はバックアップ元・リストア先が同一メジャーバージョンX-MONの場合に利用できます。
X-MON3系からX-MON4系への移行は conversion_3_4 をご参照ください。
28.2. X-MONバックアップの取得
28.2.1. バックアップ元X-MONのバックアップ作成
バックアップ元X-MONにて、各種設定・データをバックアップとして取得します。
管理者メニューより「バックアップ管理」>「バックアップの作成」と進み、次のようにバックアップを作成します。
28.2.2. バックアップファイルに含まれる内容
バックアップファイルには以下の情報が含まれます。各項目について確認してください。
各項目の詳細については、製品組み込みのヘルプページもご参照ください。
項目 |
説明 |
---|---|
ファイル名 |
任意の名称を全角64文字以内で入力してください。 未指定の場合は「20xx年xx月xx日xx時xx分xx秒のバックアップ」のような形で自動的に指定されます。 記号「 \ / : * ? " < > | 」を含めることはできません。 |
除外する情報 |
「X-MONのライセンス情報を含めない」には必ずチェックを入れてください。 「大きなサイズのログを含めない」については任意です。ログやグラフデータの移行が不要な場合にチェックを入れてください。 「X-MONの本体設定を含めない」については、リストア先がX-MONクラスタ構成の場合はチェックを入れてください。その他の場合は必ずチェックを外してください。 |
警告
X-MONのライセンス情報をリストアしてしまいますと、リストア先X-MONがライセンスエラーとなりますので、必ず「X-MONのライセンス情報を含めない」にチェックを入れてください。 尚、ライセンスエラーとなった場合は、再度リストア先X-MON向けのライセンスを上書き登録することで修正可能です。
28.2.3. 取得したバックアップのダウンロード
作成されたバックアップファイルは「バックアップ一覧」画面に表示されます。
取得されたバックアップファイルに含まれる内容をご確認いただき、問題なければ「ダウンロード」ボタンよりお手元の端末へダウンロードしてください。
警告
ダウンロードしたファイルの拡張子は変更されないようお願いいたします。
28.3. X-MONバックアップのリストア
28.3.1. 【事前準備】リストア先X-MONのライセンスバックアップ
バックアップファイルにライセンス情報が含まれていた場合、別環境へリストアを行うとライセンス情報が上書きされ、エラーとなってしまいます。
この場合に備えて、リストア先X-MONにて予めライセンス情報をバックアップしておきます。
管理画面より「監視メニュー」>「システム情報」と進み、「ライセンスキー」欄の内容を全て選択して、お手元の端末等へテキストとして貼り付けて保存してください。
28.3.2. 【事前準備】リストア先X-MONの監視プロセス停止
バックアップファイルのリストアが完了すると、即座に監視及びエスカレーションが開始されます。
バックアップ元X-MONで監視を継続している場合など、リストア先X-MONで監視を監視するタイミングを調整したい場合は予め次のように設定しておきます。
管理画面より「監視メニュー」>「プロセス情報」と進み、「ホストのアクティブチェック」「サービスのアクティブチェック」及び「エスカレーション」を「無効」としてください。
この操作はリストア処理では上書きされません。設定を変更した場合は、リストア後に任意のタイミングで各パラメータを「有効」に戻してください。
28.3.3. バックアップファイルをリストア先X-MONへアップロード
リストアするバックアップファイルを、リストア先X-MONへアップロードしてください。保持できるバックアップファイルは1世代のみです。
以下画像のように、既にバックアップファイルがアップロードされている状態で更にファイルをアップロードすると、既存のファイルは上書きされます。
「管理者メニュー」>「バックアップ管理」>「バックアップのアップロード」より「参照」をクリックし、前項で取得したバックアップファイルを選択後に「バックアップファイルのアップロード」ボタンをクリックしてアップロードしてください。
28.3.4. 設定のリストア
エラーなくアップロードが完了しましたら、アップロードしたファイル右部の「リストア」ボタンをクリックするとリストア処理が実行されます。
リストア処理中、リストア先X-MONを管理画面から操作することはできず、監視は停止します。
リストア完了後、自動的にX-MONの再起動が行われ、設定が反映されます。
リストアが完了するとX-MONの管理画面にアクセスできるようになりますのでログインします。
尚、リストアを行うとログイン情報もバックアップ元X-MONの情報に置き換わりますので、ご注意ください。
管理画面より、ライセンスエラーが表示されていないこと、リストアした情報が登録されていることをご確認ください。
以上で、バックアップおよびリストアを用いた環境移行は完了です。